このたびのポートランド遠征に際し、多大なるご寄付を賜りましたこと、部員一同、心より御礼申し上げます。OBOGの皆さまからの温かいご支援により、遠征を無事に実施することができました。いただいたご厚志を糧として、今後も研鑽を重ね、より一層成長してまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
概要
遠征参加者:
部員10名 (帯同責任者:熊澤亮コーチ)
遠征期間:
2025年8月21日~2025年8月26日
遠征地:
アメリカ合衆国オレゴン州ティガード市
Pacific Rim Martial Arts Academy (Zen Ei Kan)
遠征内容:
2025年国際合気道フェスティバルへの参加
大会結果
演武
【乱取りの形・級】
第一位 坂井七海(スポ科2年)―片岡真治(人科2年)
【乱取りの形・段】
第一位 坂井拓海(政経4年)―嶋田典弘(H15卒)
第二位 河本沙希(法3年)―鈴木夏織子(人科3年)
第三位 熊澤亮(H30卒)―迫本和也(R2卒)
【古流第三の形】
第一位 熊澤亮―坂井拓海
第二位 鈴木夏織子―河本沙希
乱取り
【短刀乱取り・男子】
第一位 熊澤亮
第二位 坂井拓海
【徒手乱取り・男子】
第一位 嶋田典弘
第三位 坂井拓海
【短刀乱取り・女子】
第一位 相澤ひなた(法3年)
第二位 片岡真緒(国教3年)
第三位 鈴木夏織子
【徒手乱取り・女子】
第一位 片岡真緒
第二位 相澤ひなた
第三位 鈴木夏織子
特別賞
技能賞 鈴木夏織子
柔の理 大石航旦(R7卒)
ベストプレイヤー賞 嶋田典弘
感想
片岡真治(人間科学部2年)
8月21日から25日まで、アメリカ・ポートランドで開催された国際合気道フェスティバルに参加した。日本を含め4つの国から選手が集まり、大会やワークショップを通して普段の稽古とはまた違う学びを得ることができた。
乱取りでは良い結果は残せなかったが、コートがいつもより狭いなかでどのよう動き、どのように得点をとるか考えて動くことができたと思う。演武では、十七本の形の級の部門で優勝することができた。また、ワークショップを通じて海外の選手と交流することができ、良い刺激になったと思う。そして日本の大会では話す機会が少ない他大学の人達とたくさん交流することができ、親交を深めることができた。
今回の大会では自分の未熟さを痛感すると同時に、多くの反省すべき点が見つかった。今回の大会を通して学んだことや反省点を普段の稽古に活かし、自分自身の成長につなげていきたいと思う。
坂井七海(スポーツ科学部2年)
大会期間中にウィスコンシン州からいらした方とお話ししたことが、この度の大会遠征において非常に強く印象に残っている。我々選手の試合の様子を非常に細かく観察しており、「師範は乱取においても自然体が重要だと仰るが、実際に試合ではどのような姿勢を意識しているのか」といった話から合気道を始めるに至った経緯、普段はどのような稽古を行っているのかなど話は尽きず、彼の観察眼に非常に驚いた。大会に参加した方と話せば話すほどに、合気道という一つの競技を通して年齢も国籍も異なる人々が集う世界の大きさに驚き、そのような世界を知ることができたことに非常に嬉しさを感じた。
無段の部において優勝をおさめることができたものの、出場した乱取競技や古流第三の形では、先輩方や他団体の黒帯の方の凄さを実感するばかりであり、次に出場する際には今より何十倍も成長した姿で臨みたい、と強く願うほど大きな経験となった。支えてくださった方々への感謝を忘れることなく、今後も真摯に稽古に励む所存である。
相澤ひなた(法学部3年)
海外に行くことはおろか、飛行機にすら乗ったことのない私にとって、今回の大会はいろいろな意味で大きなものであった。一昨年の大会とは異なり、今回は富木合気道の知識がある程度ある状態で臨むことができる。富木合気道が海外でどのように受け入れられ、どのように親しまれているのか具体的に学ぶことができる大変貴重な機会であった。
実際に国際大会に参加し、自分が当初より期待していた、海外で富木合気道はどのように親しまれているのかを肌で学ぶことができた。現地では、海外で合気道に勤しむ人たちがどれほど真剣に合気道に向き合っているか実感した。年齢、国籍関係なく、お互い知識を共有し合い、貪欲に学ぼうとする姿にはとても感銘を受けた。
今回のポートランド遠征は自分にとってかけがえのない経験となった。富木合気道がこれからも世界の人々をつなぐ架け橋であり続けるよう早稲田大学合気道部の一部員である自覚を持って、富木合気道に勤しむことが重要であると考えている。
片岡真緒(国際教養学部3年)
この度のアメリカ遠征では、ポートランドにて徒手乱取り、短刀乱取り、演武に出場した。結果が出た試合もあれば思うようにいかなかった試合もあり、自分の力不足を痛感したが、それ以上に大きな刺激を受けた。特に異国の地における対戦では、これまでにない緊張感や迫力を体感し、今後の課題がより明確になったように思う。またポートランドは非常に乾燥していて予想よりも暑く、体調不良者の内の一人になってしまったが、体調を崩した際には多くの方に対応して頂き非常に感謝している。
また仲間と励まし合いながら挑んだ時間はとても充実しており、稽古を重ねてさらに成長したいという思いが強まった。そして大規模な大会で実際にハイレベルな乱取りをこの目で見ることができ、自分の合気道に対する姿勢を見直す良い機会となった。
大会以外の時間には少し山を登って上流の川で遊ぶなど自然にも触れ、ポートランドならではの雰囲気を楽しむことができた。今回の経験を糧に一層努力を続けていきたい。
河本沙希(法学部3年)
今回のポートランド遠征で実感したのは、合気道が国や時代を超えて無限に広がる可能性を持つということである。海外の合気道家との交流を通じ、合気道を学ぶ意義を改めて強く感じた。年齢や国籍の異なる人々と出会ったが、言葉が拙くても合気道という「共通言語」で心を通わせることができた。相手を尊敬し合い、心を通じ合わせることは、国境や時代を超えて実現可能であると確信した。
もともと日本で富木謙治先生が創設した富木合気道は、今や様々な縁によって国内にとどまらず海外にも広がっている。その広がりの一端に触れられたことは、私にとって大きな財産となった。そして、自分が合気道を学び続けることは、過去に積み重ねられた歴史を未来へとつなぐ営みであり、人と人とを結びつける架け橋にもなると感じている。
こうした気づきは、自分自身の合気道との向き合い方を見つめ直すきっかけにもなった。部活動で日々厳しい稽古に取り組んでいると、「4年間やり切って終わろう」という思いが強かった。しかし今回の経験を通じて、卒業後も自分のペースで合気道を続ける道があるのだと気づいた。とはいえ、まずは残りの学生生活を全力で駆け抜け、4年生まで悔いなく取り組みたい。
鈴木夏織子(人間科学部3年)
ポートランドでの国際大会参加のための海外遠征に際し、ご支援を賜り心より御礼申し上げます。
2年前、自分が1年生のときに参加した横浜での国際大会では周囲の技術に感激し、活躍する先輩方の姿に憧れを持ちました。特に形競技において、目標とする先輩方の形を動画に撮影して何度も見返し、稽古に励んできました。2回目の国際大会で自分たちの実力を試す場に参加する機会を頂き、稽古に取り組む意識を高めることができました。形競技に共に挑んだ同期の河本と貴重な経験を積むことができ、自分たちにとって大きな財産となりました。また、今大会でも技術の高い技を間近で拝見することができ、今後の稽古の刺激を得ました。
大会以外の場面でも合気道を通じて外国の選手と交流することができました。言語は違いましたが、合気道に打ち込む仲間として言葉を超えた関わりを体験し、得難い学びを得ることができました。さらに、大会に臨む仲間と異国の地で過ごした日々はかけがえのない思い出になりました。競技面だけでなく、人との繋がりを深め、異文化に触れられたことも、ポートランド遠征の成果であると存じております。
皆様のお力添えがあったからこそ、このような素晴らしい体験を実現することができました。本当にありがとうございました。今後も学んだことを大切に稽古に励み、より一層成長してまいりたいと存じます。
谷口紗梨(教育学部3年)
一度も海外に行った事が無く、海外の方と接する事も非常に少なかったため、折角の機会ならとポートランド大会への参加を決めた。ワークショップやレセプションでお話させていただく際、海外の方のリアクションの大きさと優しさに驚いた。同じ富木合気道によって会話が繋がり、こうすると良いと伝えると喜んでいただき、自分でもコミュニケーションができることに想像以上の喜びを覚えた。
自分は大会1日目、体調不良で演武乱取り共に棄権という非常に悔しい結果となってしまった。佐藤桂子さんや、マイクさんご夫妻をはじめとして多くの方にご心配とご迷惑をおかけすると共に沢山お世話になってしまったが、見学しながら富木会長や佐藤師範、運営に携わられた先輩方とお話させていただく機会を得、本大会開催にあたり本当に多くの方々の協力と苦労があった事を知ることができた。レベルの高い試合をこの目で見られた事には感謝している。特に白石さんと伊藤さんの模範練習の美しさが目に焼き付いている。改めて日々健康に稽古が出来る貴さを実感し、残りの稽古と大会にこの悔しさをぶつけたいと思う。
佐藤慧一(人間科学部3年)
初めてアメリカ本土へ渡り、合気道の世界大会に参加した。現地は想像以上に涼しく、過ごしやすい気候であった。成田からサンフランシスコ経由でポートランドまでおよそ15時間の長旅となり、時差ぼけに悩まされたが、一日で何とか体調を整えることができた。大会ではアメリカの選手が多く参加しており、イギリスからの選手は一人だけであったのが印象的だった。
今回特に学んだのは、海外選手の体格差への対応である。自分は演武・徒手・短刀すべての種目に出場したが、乱取りでは初戦から身長185cm、体重100kg近い相手と対戦し、普段通りの技が全く通じなかった。この経験を通じ、より本質的な技の掛け方や大柄な相手への稽古方法を追求する必要性を痛感した。
最後になりますが、今回の遠征に際しご支援くださったOB・OGの皆様、また日頃よりご指導いただいている先生方、コーチ、先輩方に心より感謝申し上げます。
平田航太郎(基幹理工学部3年)
まずは何より、此度のポートランド遠征にお力添え頂いた多くの方々に感謝し申し上げたい。ご寄付を賜りました稲門会ならびに合気道部関係者の皆様、大会運営にご尽力いただきました合気道協会の皆様、そして日頃より私たちを支えてくださっている諸先輩方、本当にありがとうございました。
さて、この国際大会だが、行って本当に良かったと思う。直前まで、行くか迷った。多大なご支援賜ったといえどやはり、かかる旅費は数十万円規模のものとなる。その上、出発の2週程前まで指の骨を折っており、ろくに稽古ができていない。演武の練習は当然他部員に劣るし、体力も筋力も随分落ちた。勝機はない。だが、行きたい理由はあった。
数年前の国際大会の動画だったか、部室のPC内に、少し上の代の先輩が巨体のアメリカ人を投げ飛ばす動画がある。あわよくば、これをしたいと空想していた。結果から言うと、そんなことは決して起こらなかったが、嶋田先輩や主将の坂井先輩の試合は堂々たるもので、我々の学んでいる合気道が世界に通用するとはっきり示した。この試合を生の空気感で味わうことができて本当に良かった。この経験を日本に持ち帰り、日本に残った者たち、今後入部する者たちにも共有していこうと思う。
坂井拓海(主将・政治経済学部4年)
今回の遠征は様々な面において非常に実りの多いものでした。
第一に大会の内容が挙げられます。乱取りでは日頃磨いてきた技を出し、練習の手ごたえを感じることが出来ました。演武では予選、決勝ともに適度な緊張感の下、よりリアリティのある技を披露することが出来たと感じました。このように、今大会では総じて日頃の稽古の成果を発揮することが出来ました。
第二に海外の道友との再会や新たな出会いがありました。本大会では二年前の横浜大会で出会った数多くの海外の仲間と再会することができ、セミナーでは互いの稽古を通して親交を深めることが出来ました。また、大会を通して多くの選手と競い合い、試合後には互いをたたえあう場面が数多くありました。
以上のように、本大会では自分の合気道の成長を確認するとともに海外の仲間との親交を深める非常に貴重な機会となりました。様々な面でご支援していただいた稲門会の皆様におかれましては、心より感謝申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
部員一同
